米Symantecが顧客の機密情報漏洩に関して調査中であることが分かった。同社が米国時間2009年3月24日付けで米ニューハンプシャー州司法局に提出した書類によると,一部顧客のクレジットカード情報が流出した可能性があるという。同社は,影響を受けた顧客の規模を「少数」としている。

 英国の某メディアが,今年3月初めに,Symantecの顧客情報を扱うコール・センターから,英国在住者3人のクレジットカード番号を購入したと報じたことから問題が発覚した。同社は即座に調査を開始し,コール・センター・ベンダーや各当局と協力して事実確認に当たっているという。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,インドのコール・センターがクレジットカード情報を第三者に流し,それを英BBC Newsのレポーターが入手した。Symantecは英国当局と,米国8州およびプエルトリコの当局に報告を行った。問題のコール・センターでは,約200人の米国ユーザーの情報も扱っていた。

 なおSymantecは,米国在住者のクレジットカード番号が不正利用された形跡はないとしている。

[ニューハンプシャー州司法局への提出書類(PDF文書)]