米ラッカブル・システムズは2009年4月1日(米国時間)、米シリコン・グラフィックス(SGI)を買収することで合意したと発表した。買収金額は2500万ドル。SGIの買収によって、HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)事業の強化を図る。

 SGIは2006年5月に連邦破産法11条を申請し、その後NASDAQに再上場したが、今回4月1日に再度連邦破産法11条を申請した。同社の2008年6月期の業績は売上高が3億5400万ドル、純損益は1億5300万ドルの赤字。

 一方、高密度PCサーバー・メーカーであるラッカブルの2008年12月期の業績は、売上高が2億4743万ドル、純損益は2294万ドルの赤字である。SGIは近年、HPC用のブレード・サーバーやストレージ装置の販売を主力としており、売り上げの40%を政府機関向け、31%を研究機関向けが占めるという(SGIのWebサイトより)。なお日本SGIは2001年1月にSGIの傘下を離れ、NECのグループ会社となっている。