写真1●デル代表取締役社長のジム・メリット(Jim Merritt)氏
写真1●デル代表取締役社長のジム・メリット(Jim Merritt)氏
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写真2●PowerEdge R710の外観
写真2●PowerEdge R710の外観
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 デル日本法人は2009年4月1日,最大144Gバイトの大容量メモリーを搭載できるPCサーバー機の新機種5製品を発表した。併せてSSD(半導体ディスク)の採用などにより高速化を図ったiSCSIストレージの新機種5製品なども製品化。仮想化ソフトによるサーバー統合需要の取り込みを図る。デルは標準技術によるハードと仮想化ソフトの組み合わせが運用管理の複雑性を排除しユーザー企業のROI(投資利益率)を高めると主張。日本法人のジム・メリット代表取締役(写真1)は「競合他社は独自仕様によって顧客を囲い込んでおり,ITシステムを複雑にしている」と力説した。

 サーバーの新製品はブレード型2製品,ラックマウント型2製品,タワー型1製品。いずれも米Intelが3月30日に正式発表したサーバー機向けCPUの新製品「Xeon 5500(開発コード名はNehalem)」を最大2個搭載できる。

 搭載可能なメモリー容量を増やした。例えば,2Uサイズのラックマウント型機「PowerEdge R710」(写真2)は,最大144Gバイトを搭載できる。使用するメモリーの仕様も最新のDDR3 DIMM(8Gバイト×18構成)にして高速化した。より多くの仮想サーバー機を1台の物理サーバー機に統合できるようになるという。

 iSCSIストレージの新機種は「Dell EquallLogic PS6000」シリーズ。搭載ディスクの種類と容量に応じて5モデルを用意した。基本性能の向上SSDの採用などにより,従来機種と比べて高速化を図った。SSDによりランダム読み出し性能が最大3倍速になっているとしている。