SAPジャパンは2009年4月1日、東京東信用金庫(ひがしん)の経営管理システムと決算システムに、同社のパッケージソフトが採用されたと発表した。
経営管理システムにデータウエアハウスソフト「SAP NetWeaver Business Warehouse」が、決算システムにERPソフト「SAP ERP 6.0」が使われた。決算システムは勘定系システムや決算システムなどから情報を収集・分析して、経営者の意思決定を支援するレポートを作成する。経営管理システムにSAP製品を採用するケースは信用金庫では初めてという。

 両システムは4月1日に本格稼働した。5年分のデータ蓄積が可能になった。時系列で経営や市場の傾向を分析できるようになった。ひがしんは従来、自社開発したシステムで経営管理していたが、データ蓄積期間は3カ月に限られていた。

 2008年初頭からサブプライムローン問題の表面化など金融業界を取り巻く環境が変化。データ収集・分析の精緻化・短時間化が必要になっていた。そこで、2008年9月からシステム構築を開始した。構築はひがしんから分離独立したシステムインテグレータのシステムバンクが担当した。