総務省の所管団体であるデジタルメディア協会(AMD)は2009年3月31日,情報通信審議会情報通信政策部会の「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会」(第50回会合)において,動画コンテンツをテレビ放送やインターネット配信など複数の用途で利用するプロジェクトを2009年度も継続すると述べた。

 総務省は2008年度にAMDを通じて,優秀なデジタルコンテンツの制作者を表彰する「AMD Award」に企画部門を追加して,コンテンツの複数の用途で利用するマルチユーストライアルを実施していた。2008年度のトライアルに参加した番組制作会社からは,「地上放送の放送枠を事前に確保していない状態ではスポンサーが資金を出しにくい」など,プロジェクトの改善点を指摘する声が出ている。このため,「必要なところは改善したうえでプロジェクトを継続する」(AMDの関係者)という。