シトリックスは2009年3月31日、サーバー仮想化ソフト「Citrix XenServer」の無償提供を開始した。同社のサイトからダウンロードできる。大規模な仮想化環境を管理するための新パッケージ「Citrix Essentials for XenServer」を4月7日に発売する。

 XenServerは、オープンソースのハイパーバイザー「Xen」を基に、管理機能や自動化機能などを加えた製品。従来「Express Edition」を無償提供してきたが、「スタンドアローンでしか使えない」「仮想マシンの移動機能(XenMotion)が使えない」といった制約があった。今回無償化された「XenServer」は、複数サーバー環境で利用可能。XenMotionもサポートされる。

 Citrix Essentials for XenServerは、HA(高可用性)機能やプロビジョニングサービス、StorageLinkによる統合ストレージ管理機能などをパッケージ化した製品。XenServerの無償化に伴い、大規模環境に向けた管理機能を本体から切り離してまとめた格好だ。価格は47万6900円(通常ライセンスの最小構成)である。