米IDCは米国時間2009年3月30日,ディスク・ストレージ・システム市場の今後に関する調査結果を発表した。2009年における外部ディスク・ストレージのエンドユーザー向け売上高予測を下方修正し,前年比3.1%減とした。ディスク・ストレージ全体の売上高は同6.7%減少する見通し。

 ディスク・ストレージ全体の出荷容量は,前年比成長率が35%未満にとどまる見込み。ただし外部ディスク・ストレージの容量は同44%拡大する。それでも,例年の50~60%増には及ばない。

 2009年の市場は軟化傾向にあるものの,今後5年の外部ディスク・ストレージ市場は,健全な需要を維持する。2008年から2013年までの外部ディスク・ストレージの売上高は,年平均1.9%拡大する見通しだ。同期間に1Gバイト当たりのコストが年平均約30%下落することを考えると,市場の回復を反映した数字と言える。

 NASとOpen SANを合わせたネットワーク・ストレージ市場は2009年にわずかに低下するが,一部の成長地域や新興地域では拡大する見込み。Open SAN分野は,2009年に落ち込んだあと,2010年以降,活気を取り戻す。

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