富士通は2009年3月30日、IAサーバーの新たな事業戦略を発表した。全世界で開発、調達などを統一し、製品の競争力を強化。現在、全世界で27万台を販売しているIAサーバーを、2010年に50万台に引き上げる。「今回の事業戦略は、IAサーバー事業の強化だけでなく、富士通の変革の軸になる」と野副州旦社長は言う。

 事業戦略の一環として、4月1日付で独シーメンスとの共同出資会社である富士通シーメンス・コンピューターズを100%子会社化し、社名を富士通テクノロジー・ソリューションズ(FTS)と変更する。同時に、欧州とそれ以外の地域で別々だった、IAサーバーの商品企画から開発・設計、調達などのサプライチェーンを全世界で統一。地域ごとに異なっていたラインアップも一元化する。全世界でマーケティング機能も統一する。

 国内市場に対しては、2010年に20万台を販売する計画だ。現在の販売台数は8万台で14%の市場シェアだが、一気にシェア1位を目指す。国内の市場調査を進め、販売パートナーの支援体制を整えることで目標達成を狙う。