Googleは地図サービス「Google Maps」を強化し,地図作成機能「My Maps」でユーザーが作成したオリジナルの地図も検索対象に含まれるようにした。既に多くのユーザーが,My Mapsを使って自身の旅行の想い出や研究に関連する地図などを作成しているというが,今回の強化により,Google Mapsの検索結果を通じて,ほかのユーザーが作成した地図にアクセスできるようになった。

 例えば,「President birth places(大統領の生誕地)」をキーワードとして検索を実行すると,左側の検索結果リストの上位にユーザー作成による地図のタイトル「President's Birthplaces」が挙げられ,作成者のユーザー名「starwarsdanny626」などが表示される(サンプル)。地図タイトルをクリックすると歴代大統領の生誕地をマークした地図を閲覧でき,ユーザー名をクリックするとそのユーザーのプロフィールを確認できる。

 同社は2009年3月12日から,Google Mapsで検索した結果を示す地図上に,ユーザーが作成したコンテンツも含めて表示する「ブレンド表示」を開始していた(公式ブログの投稿記事)。しかしこの時点では,個々の場所に関してユーザーが作成したコンテンツを追加表示するだけで,ユーザーが作成した地図全体へのアクセスは提供していなかった。

 なお,自作の地図を公開したくない場合は,地図のプライバシ設定と共有設定で「unlisted」を選べばよい(米CNET News.comの情報)。

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