「Japan Blog Award実行委員会」は2009年3月25日、日本のブログ活性化を目的に一般ブロガーを表彰するイベント「Japan Blog Award 2009」の発表・授賞式を東京・六本木の「アカデミーヒルズ49」で開催した。総エントリー数2886のブログの中から、“アラフォー”専業主婦「きんとと」さんのブログ「きんととの官公庁ビックリバイト体験4コママンガ『すべては県民のために。これが県庁公務員』」が総合グランプリに輝いた。

「Japan Blog Award 2009」受賞者。中央が総合グランプリを受賞した「きんとと」さん
「Japan Blog Award 2009」受賞者。中央が総合グランプリを受賞した「きんとと」さん

 今年で2回目を迎えるJapan Blog Award 2009は、Webマーケティング事業を展開するビルコム、サイバー・バズ、CGMマーケティング、ブラシナの4社が共同運営する一般ブロガー表彰プログラム。「エンターテインメント・趣味」「グルメ」「ファッション・ビューティー」「ビジネス・テクノロジー」など7カテゴリーで自薦を募り、読者登録数や被リンク数、ページビューなどの定量データで1次審査を実施。通過した243ブログを、表現力やエントリーシートの内容などで審査する2次審査で各ジャンル7ブログ、計49ブログに絞り込み、一般投票と審査員投票で各カテゴリー受賞ブログを選出。その中から一般投票率が最も高かったブログを総合グランプリとした。

 総合グランプリを受賞したビジネス・テクノロジーカテゴリーのきんととさんのブログは、数年前に県庁でアルバイトをしていた当時のエピソードを4コマ漫画でユーモアたっぷりに描いたもの。記念トロフィーを受け取ったきんととさんは、「子連れバツイチで仕事が見つからなかった当時、“拾って”くれたのが県庁。県民のために真面目に頑張っているからこそ起こる笑えるエピソードを伝えることで、お役所を身近に感じてもらいたかった。恩返ししたい気持ちで始めたブログが評価されてとてもうれしい」と受賞の喜びを語った。

 ビジネス・テクノロジーカテゴリーの審査委員を務めた時事通信社編集委員の湯川鶴章氏は、「我々マスコミから何かとバッシングの対象になる公務員が、実際にどんな生活をしているか、等身大で書いたところがよかった」と評価。第1回のグランプリ受賞者でブログが書籍にもなっている「かーたん」さんは、プレゼンターとして登壇し、「これから、きんととさんと一緒にブログを盛り上げていきたい」と祝福した。

 会場には、審査委員としてタレントのルー大柴さん(エンターテインメント・趣味カテゴリー)や、北海道日本ハムファイターズ投手コーチの吉井理人さん(スポーツカテゴリー)ら著名人が各賞の発表・授賞のために列席。ルー大柴さんは、「それでは早速、藪からスティックに発表させていただきます」「コングラチュレーション!」「このブログを読むとイノセントでピュアな気持ちになれる」「これからもブログの更新をトゥゲザーしましょう」など“ルー語”炸裂のスピーチで会場を沸かせた。

 また、ネット上の誹謗中傷で被害届を提出し18人が摘発されたことで話題になったお笑いタレントのスマイリーキクチさんが、特別ゲストとして登壇。ブログを楽しく続ける秘訣として、「無理せず、楽しく、何かあったら警察に」とアドバイスし、苦笑を誘った。

■関連情報
「Japan Blog Award 2009」 http://www.japanblogaward.com/