TISは2009年3月26日、日本版SOX法(J-SOX)の適用企業を対象にした「内部統制評価効率化支援ソリューション」を発表した。4月1日から提供する。J-SOX対応の工数削減を支援するコンサルティングやシステム構築サービスを通じて、J-SOX対応の課題である「人員とコストの削減を実現する」としている。

 内部統制評価効率化支援ソリューションは、(1)内部統制評価効率化支援サービス、(2)内部統制評価支援サービス、(3)システム導入サービス、の三つのメニューで構成する。いずれも、J-SOX対応で実施する内部統制の運用状況の評価作業を簡素化するのが狙いだ。J-SOX対応で、文書の作成は初年度に集中することが多いのに対し、運用状況の評価はJ-SOX対応2年目以降も発生する。

 (1)はコンサルティング・サービス。J-SOX対応初年度に整備・運用したコントロール(統制)数を見直して評価対象を削減する、評価手続きを改善する、などを提案する。(2)は評価作業の代行サービス。社内で実施していた評価作業をTISの担当者が代行する。年間を通じた評価作業のほか、「繁忙期だけ、特定の事業部だけといった契約でもかまわない」とTISは説明する。

 (3)では評価作業を効率化するソフトウエアの選定や導入を支援する。コンサルティング会社のプロティビティジャパンや、日本オラクル、マイクロソフトなどの製品を導入して、RCM(リスク・コントロール・マトリックス)や業務フロー図といった文書の変更管理や、評価結果の管理を支援する。

 料金は(1)が300万円から、(2)が200万円から、(3)が500万円から。TISは「顧客の事業規模やサービスを提供する範囲によって料金は異なる」としている。3年間で100社への提供を予定している。