写真●日本ヒューレット・パッカードのエンタープライズストレージ・サーバ事業統括執行役員である松本芳武氏
写真●日本ヒューレット・パッカードのエンタープライズストレージ・サーバ事業統括執行役員である松本芳武氏
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 日本ヒューレット・パッカードは2009年3月26日、無停止サーバーのエントリー機「HP Integrity NonStop NS2000サーバー」を発表した。デュアルコアのItaniumプロセッサを採用し、最大物理プロセサ数を4個に限定することで、価格を2168万1660円(最小構成、税込み)に抑えた。9月30日まで価格が2000万円を切る「特別パッケージ」も販売する。

 同社エンタープライズストレージ・サーバ事業統括執行役員の松本芳武氏は無停止サーバーのエントリー機投入の狙いについて、「従来メインフレームを使用しているEDI(電子データ交換)といった業務を移行させること」と説明する。ライバルとなるのは日本IBMが2008年10月に発表したメインフレーム中位機「IBM System z10 Business Class(BC)」(2600万円から)で、価格帯もほぼ同じである。

 NS2000の仕様は、プロセサが「Itanium 9120N」、メモリーは1プロセッサ当たり最大16Gバイトで、内蔵ストレージ容量は60Tバイト(ハードディスクが200台)となる。9月30日まで1942万5000円(税込み)で販売する限定パッケージは、2個のプロセサ、16Gバイトのメモリーと73Gバイトのハードディスクを14台搭載し、OS(NonStop OS)やデータベース(NonStop SQL)、トランザクションモニター、監視ツールをバンドルする。2000万円を切るパッケージ価格は「オプションやソフトウエアなどの価格も含めると、50%の割引になる」(同社NonStopサーバ事業部長の浅野勉氏)という。