レンタルサーバー事業などを手掛けるKDDI ウェブコミュニケーションズ(東京都千代田区)は2009年3月25日、独ジンドゥーと業務提携して、CMS(コンテンツ管理システム)ツール「ジンドゥー」の提供を開始したと発表した。同社は、サーバー管理やサイト制作といった知識が無くても簡単にWebサイトを運営できるツールを提供することで、これまで技術に弱くWebサイトを持てなかった中小企業などを、顧客として取り込みたい考え。

 ジンドゥーは、ブラウザーを使って完成画面と同一のインターフェースで編集できることが特徴のCMSツール。基本機能は無料で利用できる。Webサイトのレイアウトを選択した後に、「見出し」「写真付き文章」といった追加したいコンテンツを編集メニューから選んで、編集画面上で入力したり、写真をアップロードしたりするだけで、Webサイトを制作できる。また、既存サイトからの移行も、HTMLやCSSなどの既存のソースコードを編集画面に張り付けて編集メニューからヘッダーやサイドバーなどの表示位置を指定するだけでできる。

 有料メニューの「Pro」では、基本機能に加えて、独自ドメインの設定(別途、自分で取得する必要がある)やメールアカウントの作成(1アドレス)などが利用できる。また、無料メニューでは表示される広告(バナー広告やアドセンス)も非表示になる。初期費用は無料で、月額費用は945円。

 KDDI ウェブコミュニケーションズは2010年3月末までに、有料アカウントを6500、無料アカウントと合わせて30万ユーザーの獲得を目指す。

■関連情報 ジンドゥーのWebサイト http://jp.jimdo.com/