ワイヤ・アンド・ワイヤレスは2009年3月25日,東京丸の内エリアにおける公衆無線LANサービス「Wi2 300」と空港リムジンバスにおける公衆無線LANサービス「Wi2 Vehicle」の発表会見を開催した。会見は代表取締役社長の日比野雅夫氏が出席した。質疑応答の主な内容は以下の通りである。

――丸の内エリアに設置する基地局数はいくつか。
まず100弱の基地局を設置する。最終的には300近くになる予定だ。

――海外からの訪問者に無線LANサービスを利用してもらうための施策はあるか。
1日や3日の無線LANサービス利用券を用意するつもりだ。有償サービスを始める2009年6月の前に詳細を発表する。

――「Wi2 300」は丸の内エリア以外では使えないのか。他社の無線LANサービスと提携するならば,その企業はどこか。
サービス提供エリア外は,他社サービスと連携して無線LANが利用できるようにする。最終決定ではないが,ソフトバンクやライブドアとの提携を予定している。ただし,自社で提供する無線LANサービスは通信規格「IEEE 802.11n」に準拠しており,最大300Mビット/秒での通信が可能である。この利便性を広く提供するために,自社の基地局も積極的に設置する。

――丸の内エリア以外に無線LANサービスを提供する予定があるか。
あるが,現在はまだ言えない。

――WiMAXと競合すると思うが,自社の優位点はどこか。
そもそもWiMAXとは競合しない。例えば今回発表した「Wi2 Vehicle」は,携帯電話機向けの電波を無線LANの電波に変換して利用している。この電波がWiMAXになってもいいし,LTEになってもいい。競合ではなく,協調するものだと考えている。

――無線LANサービスはIEEE 802.11nに準拠した機器でないと利用できないのか。
IEEE802.11bやIEEE 802.11gに準拠した機器でも利用できる。

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