米eBay傘下のルクセンブルグSkype Technologiesは現地時間2009年3月23日,VoIPの標準プロトコルSIPに準拠した企業向けサービス「Skype For SIP」のベータ・テストを開始した。

 SIP対応のPBX(社内電話交換機)を使用している企業は,オフィスの電話機から世界中の固定電話や携帯電話に低価格で発信できる。パソコンのSkypeソフトウエアから企業のPBXシステムにかかってきた通話は無料となるため,企業のWebサイトにクリック発信ボタンを掲載して,顧客からの通話を手軽に受けられるようにすることが可能。

 また,Skypeが20カ国以上で提供しているオンライン番号を購入すれば,固定電話や携帯電話などからその番号にかかってきた通話を,世界のどこにいても受け取れる。

 Skype For SIPベータ版の申し込みは,同社のWebサイトで受け付けている。SIP対応PBXを導入している企業が対象。当初のベータ・テストは,企業数を限定して実施する。

 ベータ期間中の利用料は,通常のSkype料金と同様とする。年内に正式提供する際に,詳細な料金設定を発表する。

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