米Oracleは米国時間2009年3月23日,保健科学分野のリスク管理を手がける米Relsys Internationalを買収することで,両社が合意に達したと発表した。買収金額などの詳細は明らかにしていない。手続きは規制当局の承認などを経て,2009年6月までに完了する見通し。

 Relsysは製薬やバイオテクノロジ関連企業,医療機器メーカーなどに向けて,トラブル報告,リスク管理,データ分析などを行うアプリケーションを開発している。Oracleは2008年6月に,保健科学分野のアプリケーション提供に注力するために,Health Sciences事業部門を新設しており,Relsysの買収によって臨床開発のほか,製品投入後の市場調査から患者ケアまで,包括的なソリューションを拡充したい考え。

 OracleのHealth Sciences事業部門上級副社長のNeil de Crescenzo氏は,「保健科学分野の企業は,医薬品の安全確保を支援するアプリケーションに積極的な投資を行っている。Relsysを買収することで,高度な分析機能を利用したリスク管理ソリューションを求める企業ニーズに対応したい」と述べている。

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