米NetSuiteは米国時間2009年3月19日,クラウド・アプリケーションを開発するためのPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)「SuiteCloud」を発表した。同社が提供するSaaS型ERP(統合基幹業務)スイート製品「NetSuite」のインフラを利用し,ISV(独立系ソフトベンダー)が独自のSaaS型アプリケーションの開発と運用を行えるようにする。

 SuiteCloudでは,アプリケーション開発の基盤として「NetSuite Business Operating System(NS-BOS)」を提供する。開発ツール,スクリプト言語,デバッガなどを統合した開発プラットフォーム「SuiteFlex」と,アプリケーションのデプロイメント・ツール「SuiteBundler」を利用して,NetSuiteの機能を生かしたアプリケーションを開発できる。

 開発したアプリケーションは,同社が開設したアプリケーション配布サイト「SuiteApp.com」で公開できる。同サイト上では,利用企業の業種や用途に応じてアプリケーションの検索が可能。

 SuiteCloudを利用する開発者やISVをサポートするための会員制プログラム「SuiteCloud Developer Network(SDN)」もあわせて開始した。利用できる開発アカウント数やサポートの種類に応じて,無償の「Community」,年会費2000ドルの「Select」,年会費1万ドルの「Premier」の3つのレベルを用意している。

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