米Oracleは米国時間2009年3月18日,2009会計年度第3四半期(2008年12月~2009年2月期)の決算を発表した。会計原則(GAAP)ベースの売上高は54億5300万ドルで前年同期と比べ2%増加した。純利益は13億2900万ドルで同1%減少したが,希薄化後の1株当たり利益は0.26ドルで同3%増加した。

 ソフトウエア事業の売上高は前年同期比5%増の44億3300万ドルで,売上高全体の81%を占めた。新規のソフトウエア・ライセンス収入が同6%減少したが,ソフトウエア・ライセンスの更新およびサポートの収入は11%増加した。

 サービス事業の売上高は10億2000万ドルで,前年同期と比べ8%減少した。売上高全体で占める割合は19%となった。

 同社は,急激なドル高の影響が,1株当たり利益を0.05ドル引き下げたと説明している。「為替の影響を考慮しない場合,売上高は11%増,純利益は14%増,1株当たり利益は18%増になっていた」(同社)

 当期の非GAAPベースの純利益は,17億8000万ドルで前年同期比12%増加。同条件の希薄化後1株当たり利益は0.35ドルで同16%上昇した。米メディアの報道(New York Times)によると,アナリスト予測では売上高が54億2000万ドル,非GAAPベースの1株当たり利益が0.32ドルだった。

 またOracleは,初めて同社普通株式の配当を支払う計画を明らかにした。四半期配当は1株あたり0.05ドル(年間配当は0.20ドル)。

[発表資料(PDF文書)]