KDDIは2009年3月17日、au携帯電話の電子メール通信料が正しく計算されない障害が発生していたと発表した。3月6日に課金システムを改修した際、パケット通信料金の計算情報を誤って設定したのが原因。プログラムの不具合ではなく人為ミスとみられる。

 「WIN端末」で「EZweb Eメールサービス」を3月6日午前10時から3月15日午前3時10分の間に利用した場合、実際の利用分よりも過剰あるいは過少に計算した。過剰に計算した顧客は最大867万人、過少に計算した顧客は最大1236万人。合計で最大2103万人に影響が生じた。

 3月利用分の通信料の請求は4月であり、請求前に誤りが発覚したため誤徴収には至っていない。過剰に計算した顧客には、誤計算のあった期間の電子メール通信料を請求しない。過少に計算した顧客については、本来の利用料を課金するのでなく過少な計算額のまま請求する。設定の誤りは修正済みで、3月15日午前3時10分以降の通信料は正常に計算している。

 この障害に伴いau携帯電話(WIN端末)などによるインターネットを使った通話料・通信料金の照会サービスを停止している。料金照会サービスの再開はパケット通信料金以外が3月19日、パケット通信料金が3月28日を予定している。