米Googleは米国時間2009年3月17日,オープンソースWebブラウザ「Google Chrome」の新しいベータ版を公開した。同社Webサイトから無償でダウンロードできる。

 現行の正式版に比べて処理速度を向上させた。ベンチマーク・テストで比較した場合,「V8 Benchmark Suite v3」では25%高速,「SunSpider Benchmark」では35%高速という結果となり,2008年登場のベータ初版と比べると,約2倍高速になったとしている。

 タブのドラッグによりページを並べて表示する機能,入力フォームの自動補完機能を追加したほか,レンダリング・エンジン「WebKit」の新版を採用し,テキスト以外も含めたページ全体を拡大/縮小する機能,マウスホイールのクリックによる自動スクロール機能を追加した。

 Google Chromeは2008年12月に正式版を公開。その後同社は,安定版を公開する「Stable channel」,ベータ版を公開する「Beta channel」,開発段階の初期版を公開する「Developer preview channel」の3つのチャネルに分けてChromeのリリースと更新を行っている。

 今回公開したのは,Beta channelの新版。新機能の迅速な公開とフィードバックの収集を目的としたバージョンのため,多少の不備が残っている可能性があるという。また,安定版とベータ版を同時に利用することはできない。

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