無停電電源装置(UPS)を手掛けるエーピーシー・ジャパンは3月17日、中・大規模システムやデータセンター向けに中容量のUPS製品を4月から積極的に販売していくことを発表した。既存製品の容量を上げるほか新製品を投入してラインアップを拡充し、新市場を開拓する。

 「外部ストレージの普及や、ブレードサーバーによる統合化・仮想化といった動きに伴い、システムの電源対策にも中容量UPSで対応する新しいやり方が求められている。当社は現在、小容量UPSの販売ボリュームが大きいが、今後は中容量UPSの比率を上げていく」(小型UPS事業部の前田力ディストリビューション営業部シニア アカウント マネージャー)。

 まず4月以降、既存製品「Smart-UPS RT」の容量を上げた製品を発売する。現行の1.5kVA~10kVAを、5kVA~20kVAにする。今夏には新製品「Smart-UPS VT」を発表する方針で、容量は20kVA~30kVAにする。

 新市場開拓に伴い、同社はサポートを体制をより強化する考え。技術パートナーと協力してスキルを高めるなど、同社製品を扱うソリューションプロバイダをバックアップできるようにする。