写真●複数の携帯電話ディスプレイを一つのディスプレイとして連動させ,動画や文字を表示させる
写真●複数の携帯電話ディスプレイを一つのディスプレイとして連動させ,動画や文字を表示させる
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 大日本印刷と日立製作所は3月16日,携帯電話機の画面を利用したデジタルサイネージを発表した。日立製作所の展示会「日立デジタルコンバージェンスフェア2009」でデモ展示している(写真)。特徴は,複数の携帯電話ディスプレイを一つのディスプレイとして連動させ,動画や文字を表示させることである。携帯電話機を連動させる珍しさで人目をひけるメリットがあるほか,携帯電話機なので無線で通信できることや,設置スペースが少なく済むメリットもある。

 携帯電話機には,動画表示用のアプリケーションがインストールしてある。各携帯電話機のアプリケーションが受信した動画を一定時間ずつずらして表示することで,連動しているように見せている。基準となる時刻は,携帯電話機が内蔵するGPS(Global Positioning System)機能を使って取得している。

 発表に合わせて,auショップ品川店の店頭に並ぶ携帯電話を使った実証実験も実施する。5台の日立製作所製の携帯電話機「W63H」を横に並べ,講談社のマンガ「萌える麻雀入門 もえじゃん!」の広告を配信する。「広告がどの程度見られているか」や「どのくらいの人が携帯電話機を手に取るか」といった広告効果検証を狙いとしている。実施期間は3月23日から2カ月間である。