ノルウェーOpera Softwareがブラウザ高速化技術「Opera Turbo」の期間限定テストを行っている。ユーザーは,Opera Turboを組み込んだ同社のオープンソース・ブラウザ「Opera 10」のプレビュー版を同社Webサイトからダウンロードできる。

 Opera Turboは,ネットワーク・トラフィックを80%圧縮し,限られた帯域幅を有効に利用して,ブラウザ速度を向上する技術。

 Opera Turboをインストールしたブラウザでは,ウインドウの左下にアイコンが表示され,これをクリックしてOpera Turboのオン/オフを切り替える。Opera Turboを有効にしていると,アイコンの横に平均圧縮率が表示される。アイコンにマウスを重ねると,どれくらい帯域を節約しているか確認することができる。

 同社が「Opera Web Optimization Proxy」と呼ぶプロキシ技術を利用しており,携帯電話向けオープンソース・ブラウザ「Opera Mini」で使っている独自マークアップ言語「Opera Binary Markup Language」とは異なる。Webサイトのレイアウト表示やテキスト表示は通常と同様だが,画質は大幅に劣る可能性がある。

 また,AjaxやFlashなどのWeb技術をサポートしているが,一部コンテンツは空白で表示され,それをクリックしなければ読み込まれない場合もあるという。

 テスト・ブラウザは,Windows,Mac OS X,UNIXおよびLinux対応版を利用可能。高速接続を利用しているユーザーには,帯域を制限する「NetLimiter 2 Pro」などを使って100Kbpsの接続環境にした状態でテストすることを勧めている。

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