米Intelは米国時間2009年3月16日,米AMDが特許ライセンス契約を守らなかったと指摘し,同社に警告したと発表した。AMDが2001年に結んだ契約に反して,同社から分離独立した半導体製造会社の米GLOBALFOUNDRIESに特許ライセンスを与えたとしている。

 GLOBALFOUNDRIESは,AMDが半導体製造事業を切り離し,2009年3月にアブダビの政府系投資会社Advanced Technology Investment(ATIC)と共同で設立した(関連記事:AMDから分離独立した製造事業,「GLOBALFOUNDRIES」として正式発足)。Intelは,GLOBALFOUNDRIESが特許ライセンス契約で定義した子会社に当たらないと主張。AMDからGLOBALFOUNDRIESへのライセンス供与を契約違反としている。また,AMDとATICが結んだ契約のうち,2001年の特許ライセンス契約にかかわる部分を開示するようAMDに求めているが,いまだ拒否されたままだという。

 Intelは,2008年10月の時点で契約違反の懸念をAMDに伝えて解決を目指したが,AMDから「Intel側に違反がある」と反論されたとしている。Intelは特許ライセンス供与権の勝手な拡大解釈は許されないとし,このまま違反が続けば契約解除につながると警告している。

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