米Cisco Systemsは米国時間2009年3月16日,データセンター向けシステム「Unified Computing System」を発表した。ブレード・サーバー,ネットワーク,ストレージと仮想化技術を,電力効率の高いシステムにまとめたとしている。
自社のブレード・サーバー「UCS B-Series」を用い,米Intelの「Nehalem」プロセサと,仮想化に最適化した技術を実装した。LAN,SAN,高性能コンピューティング・ネットワークを統合した10Gbps Ethernetのネットワーク・インフラをサポートする。ストレージについては,SANとNASを統合したアクセスを提供し,Ethernet,Fibre Channel,iSCSIなど,さまざまな接続手段に対応する。
統合的管理機能「Cisco UCS Manager」を通じて,すべてのコンポーネントの設定と操作を一元的に管理できる。アプリケーションの配備はわずか数分で,ビジネスの変化に応じた動的なリソース配分を可能にする。消費電力や冷却費用を大幅に抑え,「設備投資を最大20%,運用コストを最大30%節減できる」という。
同システムに関して,Intelをはじめ,米Accenture,米BMC Software,米EMC,米Microsoft,米VMwareなどと提携を結んでいる。
またCiscoは,Unified Computing Systemの活用を支援するためのサービス群「Unified Computing Services」も発表した。パートナ企業と協力し,アーキテクチャ設計,プランニング,移行,運用,リモート管理などさまざまな段階でサービスを提供する。
Unified Computing Systemおよび関連サービスは,2009年第2四半期に顧客向けに提供を開始する予定。