モバイル向けOS「Symbian OS」をベースにした共通プラットフォームの開発推進団体である英Symbian Foundationは,「Symbian Platform」のロードマップを明らかにした。半年周期でプラットフォームをリリースする。

 「S60 5.1」をベースにした「Symbian^2」は,2009年半ばに機能を確定(フィーチャー・フリーズ)し,その後テストやバグ修正によって安定性の確保を図り,年内に完成させる。Symbian^2搭載機は,メーカー各社が年末ごろに投入する見込み。続いて「Symbian^3」は,フィーチャー・フリーズが2009年末,完成が2010年半ばを予定している。

 完成後約1年間は,メーカーなどと協力し,問題修正や改善などによってさらなる安定性向上に努める。同時に,開発コミュニティは主な活動の焦点を,将来版プラットフォームに移す。

 現時点で,Symbian^2はほぼフィーチャー・フリーズに近い状態で,Symbian^3は大半の機能について合意がとれているという。なお,正確なリリース日程についてはコミュニティのRelease Councilが管理する。

 Symbian Foundationは,フィンランドNokia,英Sony Ericsson Mobile Communications,米Motorola,NTTドコモが中心となって立ち上げた団体。米AT&T,韓国LG Electronics,韓国Samsung Electronics,米Texas Instruments,英Vodafone,スイスSTMicroelectronics,富士通,シャープ,ノルウェーOpera Software,米Hewlett-Packardなどが参加している(関連記事:Symbian FoundationにHPなど14社が参加,パートナ企業は78社に)。

[発表資料へ]