写真●気象庁が気象業務支援センターに出した監督命令
写真●気象庁が気象業務支援センターに出した監督命令
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 気象データ配信システムが2009年3月9日にダウンしたのを受けて、気象庁は3月13日付で、配信システムを管理する財団法人の気象業務支援センターに、再発防止の措置を求める「監督命令」を出した(写真)。気象業務法に基づく発令である。

 3月9日の午前3時10分にダウンしたシステムは「電文形式データ配信システム」。富士通製UNIXサーバー(OSはSolaris)のCPUボードの故障が引き金となり、複数の不具合が重なった結果、回復までに17時間かかった。本番系と予備系からなる「ホットスタンバイ方式」の二重化構成を採用していたが、待機系も起動しなかった。

 気象業務支援センターは、「真摯に受け止め、再発防止の対策を早急に講ずる。多くの皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げる」とのコメントを16日付で発表している。ダウンの詳細な原因については同センターが引き続き調査中だ。