Seasar基金によるドキュメントや認定制度のねらい
Seasar基金によるドキュメントや認定制度のねらい
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 Seasarファウンデーションは2009年3月14日,東京都内で開催されたSeasar Conference 2009 Whiteにおいて,認定試験やオープンコースウエア,ナレッジ・データベースなどを整備し,商用トレーニングや商用テクニカルサポートを提供する企業の発掘につなげる。

 Seasarファウンデーションは,Seasar2をはじめとするSeasarプロジェクトが開発するオープンソース・ソフトウエアを支援し,かつ企業が安心して利用できるような環境を整えることを目的としたNPO法人。

 Seasarファウンデーションでは,オープンソース・ソフトウエアの開発を支援するための基金として,企業からの寄付などによりSeasar基金の設立を進めている。このSeasar基金で実施する事業として,Seasar Conference 2009 Whiteでは,まず以下の4事業に着手する方針が明らかにされた。

・ドキュメント
 入門書,マニュアル,ガイドブックの作成など
・教育
 商用トレーニング企業の発掘およびコースウエアの提供
・テクニカルサポート
 商用テクニカルサポート企業の発掘およびナレッジDBの提供
・認定試験提供
 認定制度を整備し,認定試験を実施

 例えば教育であれば教材はオープンコースウエアとして無償で公開し,企業がこのコースウエアを使い有償のセミナーを実施するといった形態を検討している。

 「Seasar基金の事業によりエンタープライズ・ユーザーの要望に応えることでSeasar関連ビジネスを創出・拡大しエコシステムを活性化する。そのことによりSeasar基金への新たな出資者が現れ,Seasarプロダクトの安定性が向上。さらにオープンソース技術者や地方のIT技術者の雇用が拡大し,Seasarプロジェクトのコミッタが増加し,オープンソース・コミュニティが拡大するという好循環を作りたい」(Seasarファウンデーション理事,ヌーラボ 代表取締役 橋本正徳氏)。

 Seasarファウンデーションでは認定制度や教育コンテンツなどの詳細を検討しており,2009年5月の社員総会でさらに詰めた内容を報告する予定だ。またSeasar基金への出資者も引き続き募っていく。

■変更履歴
掲載当初「Seasar Conference 2009 Wihte」となっておりましたが,正しくは「Seasar Conference 2009 White」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2009/03/16 12:36]