米国土安全保障省(DHS)は米国時間2009年3月11日,同省の国家保護およびプログラム理事会(NPPD)の次官補として,米Microsoft幹部のPhilip Reitinger氏を任命したと発表した。同氏は,NPPDの次官補として米国政府のコンピューティング・システムの保護対策を担当する。

 Reitinger氏は現在,Microsoftにおいて信頼できるインフラに関する最高戦略責任者(Chief Trustworthy Infrastructure Strategist)として,情報技術インフラの保護およびセキュリティの強化支援を担当している。行政機関と民間パートナとの緊密な連携を通じて,信頼できるコンピューティング・システムを世界規模で構築することを目的とするサイバー・セキュリティ保護プログラムに取り組んでいる。

 同氏は,コンピュータ犯罪および政策を専門分野としており,米国連邦緊急事態管理局(FEMA)の国家諮問委員会のメンバーとして,緊急事態管理に関連するサイバー・セキュリティについてアドバイスを提供している。このほか,米国防総省のサイバー犯罪センター(Cyber Crime Center)の執行ディレクタや,米司法省のコンピュータ犯罪および知的財産担当部門(Computer Crime and Intellectual Property)の副主任などを務めた経歴を持つ。

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