写真 OKI新社長に就任する川崎氏
写真 OKI新社長に就任する川崎氏
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 OKI(沖電気工業)は2009年3月12日、常務取締役兼常務執行役員の川崎秀一氏が代表取締役社長兼CEOに就任する人事を発表した(写真)。同年6月下旬に開催する定時株主総会および取締役会で正式に決定する。現代表取締役社長兼CEOの篠塚勝正氏は代表権のない取締役会長に退く。

 川崎氏は1970年の入社で、金融システム営業本部営業第三部長、NTT営業本部長など営業分野が長い。OKIが今後の成長エンジンとする金融事業のグループ長も務めた経験がある。早稲田大学法学部の卒業で、1947年生まれの62歳。

 篠塚氏は98年に取締役社長に就任しており、既に11年が経過している。08年にはコア事業から外した半導体部門をロームに売却したり早期退職を実施したりするなど、構造改革にメドを付けたことから交代を決断したとみられる。

 足下の業績は厳しい。2日前の3月10日、経営説明会に篠塚社長が登壇。2009年3月期の業績見通しを昨年10月発表から売上高300億円減、営業利益同25億円減となることを発表している。修正後の売上高は5550億円、営業利益は5億円。