総務省は2009年3月11日,BSを使う地上デジタル放送に関する諮問を電波監理審議会に提出,審議会より諮問通りに設定することが適当とする答申を受けたと発表した。これにより,デジタル放送推進協会(Dpa)が提出していた,2011年7月以降のBSデジタル放送の委託放送業務が認定されたことになる。

 これを受けてDpaは2010年に,放送衛星(BS)を利用した地上デジタル放送の難視聴対策(衛星セーフティーネット対策)事業を開始する。BSデジタル放送の周波数(第17チャンネル)を使い,関東広域圏の7チャンネルの地上デジタル放送(NHK総合テレビと同教育テレビ,民放キー局の5チャンネル)をSDTV(標準画質テレビ)の画質で再送信する。この事業を行うに当たり,トランスポンダ(電波中継器)1本分(48スロット)の伝送容量を使用する。Dpaは2009年2月10日に,衛星セーフティーネット対策事業を目的とした委託放送業務の認定を総務省に申請していた。

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