米Clearwireは米国時間2009年3月9日,同社の新たな最高経営責任者(CEO)に元英Vodafone Group幹部のWilliam T. Morrow氏が就任したと発表した。これに伴い,前CEOで共同設立者のBenjamin G. Wolff氏は共同会長となり,現会長のCraig O. McCaw氏とともに,戦略の実行や業績成長の実現に取り組む。

 Morrow氏は現在49歳。通信サービス業界で30年近いキャリアを持ち,Vodafone Groupの欧州事業と英国事業のCEO,日本事業の社長などを歴任した。Clearwireに移る前は,米Pacific Gas & Electricの社長兼CEOを務めていた。

 McCaw氏はMorrow氏について,「米国,欧州,日本で素晴らしい実績を重ね,グローバルな経験と優れた指導力を合わせ持つ同氏は,当社を率いるのにふさわしい人材だ」と述べている。

 Clearwireは昨年12月,米Sprint Nextelの次世代無線事業との統合を果たした(関連記事:ClearwireとSprintがモバイルWiMAX事業統合を完了,合弁会社を設立)。米Intel,米Google,米Comcast,米Time Warner Cable,米Bright House Networksから32億ドルの出資を受け,全米で初の第4世代(4G)ネットワーク展開を目指す。

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