利用イメージ(発表資料から)
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 フリービット(本社:東京都渋谷区,代表取締役社長:石田宏樹氏)は2009年3月11日,デジタル家電をユビキタス家電化する「ServersMan mini」を開発したと発表した。同製品は,同年2月4 日に発表した「Ubic Frontier!戦略」に基づくもの。あらゆるモノをサーバー化するパーソナルデータセンタープロダクトとして「ServersMan@iPhone」に続く製品であり,「ServersMan」シリーズのサブセットとして,デジタル家電向けに展開をしていく予定である。

「ServersMan mini(第一世代)」の特徴は以下の通り。
<パソコンへのインストールが不要>
デジタル家電の「ストレージエリア」(内蔵/外部メモリ)の中に「ServersMan mini」をインストール(約3Mバイト)する。パソコンへのインストールは不要で,デジタル家電をパソコンにUSB 接続するだけで「ServersMan mini」が起動する。ストレージエリアがあるデジタル家電であれば、どんな機器にも搭載できる。

<デジカメやビデオカメラが放送局に>
・例えばデジカメやビデオカメラなどのデジタル家電が,パソコンを介して直接サーバーとして起動し,そのまま「放送局」となる。シンプルな操作で画像や動画を世界中に公開できる。

<仮想ネットワークを構築>
・フリービット独自技術である「Emotion Link」(既存のTCP/IP ネットワーク上に仮想的なネットワークをセキュアに構築することで,NAT やファイヤウォールを越えて自由度が高く安全な通信を実現する技術)によりデータ転送経路がSSLで暗号化される。画像やデータを公開したい人以外からのアクセスもセキュリティは堅牢に保たれる形でデータを公開できる。

 ServersMan miniは,フリービットグループの「ユビキタス時代のモノ作りに対する考え方を実現したユビキタス家電第一世代プロダクト」と位置づける。

 今回はパソコンを介する「ユビキタスHUB」の実現という形態だが,第二世代以降においては直接デジタル機器をネットワークに接続しサーバー化する取り組みを進める。2009年2月4日にフリービットが業務・資本提携の基本合意に関する発表を行ったエグゼモードの商品への「ServersMan mini」のバンドルや,フリービット連結子会社のDTI を通してのサービス展開など,様々な販路における展開を検討している。

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