日本通信は3月10日,NTTドコモのFOMAネットワークを利用したデータ通信と,無線LANスポットでのデータ通信を合わせて提供するサービス「Doccica」の発表会見を開催した。会見は代表取締役社長の三田聖二氏とバイスプレジデント セールスの沢昭彦氏が出席した。質疑応答の主な内容は以下の通りである。

――誰向けのサービスなのか。
コンシューマー向けのサービスだ。他社とは違い,2年契約のしばりもない。使う分だけ先に払う分かりやすいサービスだ。

――自社サービスに,同じくNTTドコモのFOMAネットワークを利用したデータ通信サービス「bモバイル3G」があるが,違いはどこにあるのか。
「bモバイル3G」は初期費用が4万円弱と,コンシューマーには手が出にくい価格帯だった。それを初期費用1万4800円と低額にしたのが一番の違いだ。

――無線LANスポットでも使えるとのことだが,どこで利用できるのか。あと,課金方法を教えて欲しい。

NTTコミュニケーションズのホットスポット,ソフトバンクテレコムのBBモバイルポイント,FREESPOT協議会が提供するFREESPOTだ。1回30分の接続料(300円分)を課金する。

――FOMAネットワークとレイヤー2接続しているが,そのメリットは何か?
GGSN(Gateway GPRS Support Node)というパケット通信のための交換機を日本通信側で運用できるようになった。これにより,これまでのレイヤー3ではできなかったPtoP通信の抑制といった品質制御が自社でできるようになり,ネットワークをムダなく使うことが可能になった。その分,コストを抑えられている。

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