ベンチャー企業のプリファードインフラストラクチャーは2009年3月10日、全文検索エンジン「Sedue 24」の新バージョンを発表した。SSD(ソリッドステート・ドライブ)向けに最適化したことで数百Gバイトのデータの高速検索をサーバー1台で処理できるようになった。従来は複数サーバーを連携しなければ不可能だった。価格は500万円から。

 Sedue 24は「圧縮接尾辞配列」と呼ぶアルゴリズムを使用する全文検索エンジン。検索対象データと同程度の容量のインデックスをサーバーの物理メモリーに展開して検索速度を向上している。新バージョンでは、このインデックスの展開場所を物理メモリーからSSDに変えることで1台のサーバーで数百Gバイトに及ぶデータを高速に検索できるようにした。

 旧バージョンでサーバーの物理メモリーを超える量のデータを検索するには、複数サーバーで分散処理する必要があった。例えば50Gバイトのデータを検索するのに8Gバイトのメモリーを搭載するサーバーを7~8台使っていた。新バージョンでは1台のサーバーで処理できる。