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 日立製作所は2009年3月10日、ブレードサーバー「BladeSymphony」の新機種「BS2000」を発表した(写真)。シリーズの最上位機種で4月1日から販売する。メモリー容量とI/O性能を強化した。仮想マシンを従来機の2倍生成できる。「処理が重いデータベースソフトも仮想環境で快適に使える」と情報・通信グループの北野昌宏CSO兼経営戦略室長はアピールする。7年間の長期保証も付ける。

 プロセサにインテルが近々量産出荷を始めるNehalemアーキテクチャの新型Xeonを採用した。I/O性能は162Gビット/秒で従来機種「BS1000」の7倍、メモリー容量は144Gバイトで4倍にした。

 電源ユニットの変換効率92%を達成した。「80 PLUS」と呼ぶ高効率電源ユニットの認証を同社としては初めて取得した。従来は83%の変換効率で17%分をロスしていた。

 ユニット内の温度をセンサーで検知する「電力モニタリング」やプロセサ稼働状況に応じて動作周波数を制御して節電する「パワーキャッピング」などの機能も搭載した。

 併せて小型ブレード「BS320」の機能強化も発表した。主に拡張性を向上した。バックアップ用途を想定したハードディスクドライブ6台を満載したブレードやPCIスロットを搭載するブレードを用意した。統合運用管理ツール「JP1」との連携によって、仮想化環境でも各仮想マシンへのリソース配分を負荷に応じて自動調整する機能も実現した。BS320も7年間の長期保証を付ける。

 価格はBS2000が279万3000円から。日立の仮想化ソフト「Virtage」の仮想マシンを2台動かすライセンスが標準で添付する。BS320は91万6965円から。