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最新版KNOPPIX 6.0.1の日本語版が公開

2009/03/06
ライター 福田 和宏
写真1 最新版ディストリビューションの「KNOPPIX 6.0.1日本語版」のデスクトップ画面。デスクトップ環境に軽量なLXDEが採用された。
写真1 最新版ディストリビューションの「KNOPPIX 6.0.1日本語版」のデスクトップ画面。デスクトップ環境に軽量なLXDEが採用された。
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写真2 ユーザー補助環境の「ADRIANE」。画面に表示されている文書を読み上げることが可能。
写真2 ユーザー補助環境の「ADRIANE」。画面に表示されている文書を読み上げることが可能。
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 独立行政法人 産業技術総合研究所は2009年3月6日,ライブ形式のLinuxディストリビューションである「KNOPPIX 6.0.1 CD日本語版(LCAT対応)」(以下,KNOPPIX 6.0.1日本語版)をリリースした(写真1)。KNOPPIXはドイツのKlaus Knopper氏がDebian GNU/Linuxをベースに開発したディストリビューションである。

 公式版は,「KNOPPIX 6.0.0 / ADRIANE 1.1」(以下,KNOPPIX 6.0.0)を2009年1月28日に,「KNOPPIX 6.0.0 / ADRIANE 1.1」(以下,KNOPPIX 6.0.1)を2009年2月10日にそれぞれリリースした。

 KNOPPIX 6.0.0では,起動時の処理を並列に実行するように改良し,起動時間を短縮している。特にudevの処理に時間がかかっていたが,KNOPPIX 6.0.0はこの点を高速化し旧バージョンより起動を約5割短縮された。

 また,グラフィカル環境に軽量なデスクトップ環境の「LXDE」(Lightweight X11 Desktop Environment)を採用した。これにより,ネットブックなどの低スペックのPCでも比較的軽快に利用することが可能だ。

 そのほか,ネットワーク管理機能に「Network Manager」を採用したり,フラッシュ・メモリーから起動可能なKNOPPIXを書き込めるツール「flash-knoppix」などが搭載されている。

日本語化と高速化が施された日本語版

 日本語版ではアプリケーションの日本語化やIPAフォントの搭載,SCIMおよびAnthyを利用した日本語変換を行えるようにしている。さらに,LCAT(Live CD Acceleration Tool kit)を利用して,CDからの起動時間を短くしている。

 また,オフィス・スイートのOpenOffice.orgとWebブラウザのIceweaselを高速に起動するようにカスタマイズされている。

ユーザー補助機能を搭載

 KNOPPIX 6.0.0の特徴として目の不自由なユーザーなどを補助する機能が搭載されている。

 まず,「ADRIANE」(Audio Desktop Reference Implementation And Networking Environment:エイドリアン)というユーザー・インタフェースが用意されている(写真2)。ADRIANEはテキスト・ベースのメニューを操作するようになっており,ここからテキスト・ベースのアプリケーションを起動できるようになっている。また,表示されている文字を読み上げる機能が搭載しており,目の不自由なユーザーでもコンテンツの内容を理解できる。

 ADRIANEのメニューからは,Webブラウザ,メール・クライアント,ファイル・マネージャ,マルチメディア・プレーヤなどを起動することが可能となっている。

 「Orca」は,グラフィカル・ベースで利用できる支援システムである。書くアプリケーション上に表示されている文書の読み上げや,画面の一部を拡大するなどの機能を搭載する。

 KNOPPIX 6.0.1日本語版でもADRIANEおよびOrcaを利用することが可能となっている。ADRIANEを利用する場合は,ブート・ローダの画面で「adriane」と入力すればよい。OrcaはLXDEが起動した後,LXDEのメニューから「アクセサリ」-「Orca スクリーン・リーダと拡大鏡」を選択すればよい。

 ただし,KNOPPIX 6.0.1日本語版では,日本語の読み上げきは対応していない。さらに,ADRIANEのメニューや起動するテキスト・ベースのアプリケーションでは日本語の表示や入力を行うことはできない。

配布はCD形態のみ

 KNOPPIXのバージョン5までは,DVDとCDメディア用のイメージが用意されていた。特にDVDメディアはたくさんのアプリケーションが搭載されており,KNOPPIXを起動すれば好みのアプリケーションを利用することができた。しかし,大多数のアプリケーションの利用頻度が少なかった。

 KNOPPIX 6.0.0からは,CDメディアに収まる容量のイメージのみを配布している。そのため,利用頻度に高いアプリケーションを搭載している。

 KNOPPIX 6.0.1の公式版では,LXDEが標準に起動するイメージとADRIANEが標準に起動するイメージが用意されている。しかし,産業技術総合研究所はLXDEが起動するイメージに絞って日本語化が施されて提供している。

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