Barack Obama米大統領は米国時間2009年3月5日,連邦政府の最高情報責任者(CIO)として,コロンビア特別区最高技術責任者(CTO)を務めていたVivek Kundra氏を任命した。

 Kundra氏は今後,情報技術関連の投資政策および戦略計画を指揮し,情報経費を監督する。政府機関にわたるシステムの相互接続性と情報共有の確立,情報セキュリティとプライバシの保護について取り組むほか,最高技術責任者(CTO)と密に連携し,政府の技術計画進行を支える。

 Obama大統領はKundra氏に,米国イノベーションの精神と技術の力を持って職務にあたり,政府機関の業務向上とコスト節約を図るよう指示したという。同氏について「政府が最も安全かつオープンで効率的に機能するために,重要な役割を果たしてくれるだろう」と述べている。

 米メディア(Internetnews.com)では,同氏がコロンビア特別区CTO在任中に行った施策の1つとして,「D.C. Data Catalog」プロジェクトを挙げている。建設許可から犯罪摘発まで,州政府のさまざまな情報にオンラインでアクセスできるシステムを構築した。またIT投資のコスト削減にも貢献したという。

 Kundra氏は現在34歳。インドで生まれ,幼少期をタンザニアで過ごし,11歳のときにメリーランド州のゲーサーズバーグに移住した(米New York Timesの報道)。

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