アマゾンジャパンは2009年3月5日、同社に物流業務サービスを提供するアマゾンジャパン・ロジスティクスが8月初旬をめどに大阪府堺市に物流センターを開設すると発表した。アマゾンは同センターの開業により、関西地方を中心とした地域で即日配送の体制が整う見込み。

 センターの名称は「アマゾン境FC(フルフィルメントセンター)」(仮)で、所在地は大阪府堺市堺区築港八幡町。延べ床面積は6万7923平方メートルで、アマゾン市川FC(千葉県市川市)の6万2300平方メートル、アマゾン八千代FC(千葉県八千代市)の3万4145平方メートルを上回る規模となる。

 関東地方以外の顧客は従来、「お急ぎ便」や有料会員制サービス「Amazonプライム」を利用しても最短で翌日配送となっていた。同センターの開業で関西地方を中心とした地域では、最短で即日配送となる見込み。

 EC(電子商取引)業界では日用品、食料品購入といった日常的な利用が増えるのに伴い、配送体制の強化を急いでいる。楽天は2008年10月、午前中に注文した商品を最短で翌日に配達する「あす楽」サービスを始めている。