独BMW Groupや米General Motors(GM)などの自動車メーカー,米Intelなど8社が米国時間2009年3月2日,オープンソースの車載用インフォテインメント(IVI:In-Vehicle Infotainment)のリファレンス・プラットフォームの開発および導入を推進する非営利団体「GENIVI Alliance」の結成を発表した。IVI市場に投資する自動車,家電,通信,アプリケーション開発分野の企業が協力することで,IVI製品の市場投入までの時間短縮や開発コストの低減のほか,接続サービスなどの新しいビジネス・モデルの促進を狙う。

 GENIVI Allianceは,創立メンバーとしてBMW,米Delphi,GM,Intel,伊Magneti Marelli,仏PSA Peugeot Citroen,米Visteon,米Wind Riverの8社が参加する。これらの企業は,製品ラインや世代に合わせて拡張可能な共通のソフトウエア・アーキテクチャとなるGENIVIプラットフォームの開発で協力する。

 最初の技術成果物は,2009年夏に発表を予定している。この成果物は,IntelのAtomプロセサとWind RiverのLinuxディストリビューションをベースとするテスト済みのプロトタイプで,GENIVIメンバーが18カ月前から開発に取り組んできたもの。リファレンス実装は,開発者によるイノベーションを促進するためにオープンソース・コードとして利用できるようになる。

 インフォテインメントとは,情報とエンターテインメントを融合するサービスや機器の概念を示す造語。車載用のインフォテインメント機器としては,オーディオやナビゲーション・システム,電話システム,マルチメディア装置などがある。

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