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日経コミュニケーション

IIJが企業向けの新サービス,モバイル端末にプライベート・アドレスを付与

2009/03/03
榊原 康=日経コミュニケーション

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2009年3月3日,自宅や外出先から社内ネットワークにリモート・アクセスできる新サービス「IIJダイレクトアクセス」を発表した。ユーザー端末にプライベート・アドレスを割り当てることでセキュリティを高めた点と,接続先となる企業側のアクセス回線に既存のインターネット接続回線を利用できる点が特徴。3月下旬から提供を開始する。

 IIJダイレクトアクセスは,リモート・アクセスの認証・制御装置「IDゲートウェイ」や,HSDPA(high speed downlink packet access)のデータ通信サービス「IIJモバイル」などを組み合わせることで実現した。ユーザーがIIJモバイルで同社のゲートウエイ装置に接続すると,同装置とユーザー企業に設置したIDゲートウェイとの間でIPトンネルを構築する。

 このIPトンネルの構築にはL2TP(layer 2 tunneling protocol)ベースの技術を利用しており,IIJモバイルの端末にはIDゲートウェイからプライベート・アドレスを割り当てる。プライベート・アドレスはインターネットから直接アクセスできないため,モバイル接続時のセキュリティを高められる。IDゲートウエイにおいて接続端末をMACアドレスでフィルタリングしたり,ユーザーごとにアクセスできるサーバーや利用できるプロトコルなどを細かく制御したりすることも可能である。

 さらに企業側のアクセス回線には既存のインターネット接続回線を利用できる。このため,IP-VPNや広域イーサネットを利用したリモート・アクセス・サービスに比べて安価に構築できる。同社は「従来の閉域型リモート・アクセス・サービスに比べ,50%以上のコスト削減効果を見込める」としている。

 料金(税別)は,IDゲートウェイの初期費用が20万5000円,50個のダイヤルアップ・アカウントを含んだ基本料金が月額8万円など。IIJモバイルは当初,タイプE(イー・モバイルのMVNO)のみに対応し,基本料金は1年契約の場合で月額5500円/回線,2年契約の場合で月額4600円/回線。タイプD(NTTドコモのMVNO)には2009年上半期に対応する予定である。上記に加え,IIJダイレクトアクセス用の「認証アウトソースサービス」の契約も必要で,初期費用は数千円,基本料金は1アカウント当たり月額数百円という。

 なお,IIJとイー・モバイルは両社のネットワーク接続形態を公表していないが,今回のサービスはレイヤー2接続で実現したものと見られる。イー・モバイルは「個別の接続形態について回答できないが,レイヤー2接続自体はすでに可能となっており,MVNOの要望があれば個別に検討している」とする。

[発表資料へ]

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