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日経コミュニケーション

「ユーザーの行動を支援」「さらなるサービス連携」,“3通”トップがICカード事業を展望

2009/03/03
菊池 隆裕=日経コミュニケーション
IC CARD WORLDの会場内で開催された「FeliCaワークショップ」のパネルディスカッション
IC CARD WORLDの会場内で開催された「FeliCaワークショップ」のパネルディスカッション
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 2009年3月3日に始まったICカード事業に関する専門イベント「IC CARD WORLD」のパネル・ディスカッションに,流通,通信,交通の“3通”トップが顔を揃えた。それぞれが展開するICカード事業の現況を報告すると共に,今後の展望を語った。

 流通代表は,「nanaco」を発行するアイワイ・カード・サービス取締役執行役員の磯邊俊宏氏。2008年を振り返り,nanacoの発行枚数が727万件,月間の利用件数が3000万前後で推移したと報告した。

 今回登場した3者の中では最も後発となるnanacoだが,実際にサービスを始めてみて「現金払いのユーザーよりも支払い単価が高い」,「モバイル版は,加入が無料にもかかわらず利用が少ない」ことが予想外だったと報告した。課題としては,モバイル版では男性が利用者の中心でしかも50歳以上の利用者が少ないなど,利用者に偏りがあることを挙げた。

 通信代表は,「iD」,「DCMX」でおサイフケータイを展開するNTTドコモ執行役員の吉川雅喜氏。2008年の動向を振り返った吉川氏は「携帯電話の全契約数のうち,おサイフケータイ対応の携帯電話が半数を超えたとみられる」としたうえで,リーダー/ライターを設置した店舗の増加や非電子マネーの新たな動きを採り上げた。

 今後の展開としては,タワーレコードなどの実例を挙げながら,ICカードの履歴情報を活用した行動支援や情報のパーソナル化に力を入れていくとした。

 交通代表は,「Suica」を発行するJR東日本副社長の小縣方樹氏。「Suica事業を,鉄道と生活サービスに次ぐ第3の柱にすることを目指している」とした小縣氏は,PASMOとの連携で月間利用件数が4000万に迫る利用状況や,明治大学の学生証との兼用カードなど,新しい活用方法についても紹介した。

 今後の展望としては,移動情報と購買情報を活用した情報ビジネスを挙げた。個人情報の扱いには注意が必要だが,IDナンバーを生かしたCRMを推進すると力強く宣言した。さらに,改札業務が自動化されたように,窓口業務もいずれなくなるだろうと展望した。

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