セキュリティ・ソフトウエアを開発するオランダのAVG Technologiesは現地時間2009年3月2日,パソコン上でパスワードやクレジットカード番号などの個人情報が盗まれるのを防ぐソフトウエア「AVG Identity Protection」を発売した。シグニチャを使用せず,行動分析技術でプログラムの不正な挙動をリアルタイムに検出する。

 同社が1月に買収した米Sana Securityの技術を利用して開発した。プログラムの動作を直接監視するため,新たに出現した未知の脅威にも対応できるとしている。ほかのセキュリティ・ソフトウエアと組み合わせて使用することで,個人情報の保護を強化する。AVG以外のセキュリティ製品と組み合わせることも可能。

 AVG Identity Protectionの対応OSはWindows XP/Vista。同社サイトでの1年版のダウンロード販売価格は19.99ドル。また,同社の統合セキュリティ・ソフトの最新版「AVG Internet Security 8.5」にも,同製品の機能を組み込んだ。

 併せて同社は,無償のウイルス/スパイウエア対策ソフト「AVG Anti-Virus Free Edition」に,新機能「Active Safe-Surf」を追加したと発表した。ユーザーが閲覧するWebページのリンクをリアルタイムで分析し,不正なページへのアクセスを防ぐ。

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