九州総合通信局は,ジェイコム福岡から申請のあった電気通信役務利用放送の業務に係る登録を2009年3月2日付けで行い,同日に登録通知書を交付した。

 ジェイコム福岡はこれまで,有線テレビジョン放送事業者として同時再送信や自主放送などのサービスを提供してきた。今回の登録により,今後は電気通信役務利用放送事業者として,設備の一部をジェイコム北九州が提供する電気通信設備を利用して同サービスを提供する。有線テレビジョン放送事業者よりも設備利用が緩和されることから,「地域の情報メディアの中核としてのさらなる役割を果たすものと期待される」という。

 なお,電気通信役務利用放送とは,「通信と放送における伝送路の融合の進展に対応して設けられた制度であり,ケーブルテレビの設備利用にかかる規制緩和を目的として2002年1月に「電気通信役務利用放送法」が施行され電気通信役務を利用して放送を行うことを可能にしたもの」である。 電気通信役務利用放送の登録は,全国で21社目になる。