米Microsoftは2009年2月25日(米国時間),「Windows Vista」/「Windows Server 2008」用サービス・パック「Service Pack(SP)2」の完成直前バージョンをリリースした。いわゆるリリース候補(RC:Release Candidate)版であり,MSDN/TechNet会員だけが入手できる。一般ユーザー向けには3月第1週に公開する。

 同社のWindowsチームはブログ投稿記事で,「最終版リリース前にWindows Vista/Server 2008用SP2をテストしてもらうため,本日よりTechNet/MSDN会員にRC版を提供する。RC版の一般ユーザー向けダウンロード提供も間もなく始める」としている。

 同社はWindows VistaとWindows Server 2008の両方に適用できるサービス・パックを1つだけ用意することで,配布作業の簡略化を図る。SP2という名称の通り,Windows Vista用としては2つ目のサービス・パックだ。ところが,Windows Server 2008にとっては初めてのサービス・パックとなる。その理由について,同社は「Windows Server 2008は最初のリリース時点でSP1適用済みだったから」と説明している。

 Windows Vista SP1と異なり,SP2を適用しても大きな新機能は追加されない。その代わり,リリース済みアップデートの累積提供と,処理速度/安定性/信頼性の向上に重点を置いている。SP2適用で影響を受ける項目については,SuperSite for Windowsの掲載記事(英文)を読んでいただきたい。

 SP2の最終版は3月に完成し,4月にリリースされる見込みだ。