図●日本IBMの国内売上高と営業利益の推移
図●日本IBMの国内売上高と営業利益の推移
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 日本IBMは2008年2月26日、2008年度(1~12月期)の連結決算を発表した。営業利益は1680億円と前年同期より25億円増えた。3期連続で営業増益を達成した。ただし伸び率はわずか1.5%と、二ケタ増を記録した過去2期より大幅に低下している。売上高は米国本社の決算発表にもあった通り、前年同期比5.4%減の1兆1757億円。そのうち国内売上高は1兆1484億円で、こちらも前年同期より5.1%減った。

 サービス事業の効率化や社内システムの海外移管による原価低減、販管費の抑制などにより営業増益を成し遂げた。ミドルウエア製品の販売が堅調に推移したのも効いた。

 一方、売上高が減ったのは、サービス事業とハード事業の不振によるもの。昨年半ば以降のIT投資抑制により全売り上げの7割程度を占めるサービス事業は微減。同1.5割程度のハード事業はさらに厳しく、10%以上の減収になったもよう。一方、全売り上げの1.5割程度を占めるソフト事業はDB2やWebSphereなどのミドルウエア製品が堅調だった。