写真●USB接続型データ通信専用端末「SoftBank C01LC」

 ソフトバンクモバイルは2009年2月26日,パソコン向け定額データ通信サービス「データ定額ボーナスパック」の料金を発表した。定額サービス該当部分は,ソフトバンクモバイルがイー・モバイルの回線を借りてMVNO(仮想移動体通信事業者)として提供する(関連記事)。同サービスは「データ定額プラン」と「データ従量プラン」の二つで構成するサービス。従量プランを利用しなかった場合は,月最大4980円の定額となる。

 サービス開始は3月6日。同サービスの契約は新規のみが対象で,対応端末はUSB接続型データ通信端末「SoftBank C01LC」(写真)だけとなる。SoftBank C01LCの価格はオープンだが,新規契約で24回分割の場合,分割支払金が月額1000円,月月割によって月額1000円引かれるため,端末購入にかかる実質負担額は0円となる。

 データ定額ボーナスパックを構成する「データ定額プラン」は1.7GHz帯のイー・モバイルの網を使うプラン,「データ従量プラン」は2GHz帯のソフトバンクモバイルの網を使うプランである。各プランごとに専用のSIMカードを差し替えて利用する。そのため,データ定額ボーナスパックを契約すると,加入数としてはイー・モバイルに1契約,ソフトバンクモバイルに1契約がそれぞれ加わる。

 各プランごとに料金体系は異なる。データ定額プランは月額700~最大4679円(パケット通信料は0.042円/パケット)の2段階定額制,データ従量プランは基本料が月額300円でパケット通信料が0.084円/パケットの完全従量制である。データ定額ボーナスパックの契約をした上でデータ定額プランだけを使った場合は,月最大4980円(データ従量プランの基本料300円とデータ定額プランの最大4679円の和。一の位は切り上げ)となる。定額で使いたいユーザーは,データ従量プラン専用SIMカードを使わない方がよいことになる。

 なお,各プラン単体での契約も可能。その場合は料金が変わる。データ定額プラン単体契約の料金は,月額2000~最大5980円(パケット通信料は0.042円/パケット),データ従量プランの単体契約は,基本料が月額4480円でパケット通信料は0.084円/パケットの従量制である。前者の料金はイー・モバイルが提供している「スーパーライトデータプラン」と同じである(「新にねん」,「年とく割」の契約をしない場合)。また,データ定額ボーナスパックを契約した上で,途中でいずれか一方のプランを解約した場合は,単体契約時の料金が適用される。

 サービスエリアはデータ定額プランとデータ従量プランのいずれも日本全国だが,前者はイー・モバイルのエリアに準拠,後者はソフトバンク3Gサービスエリアと同等であり,海外での使用も可能である(別途申し込みが必要)。

 なお,SoftBank C01LCは中国のLongcheer Technology製で外観はイー・モバイルが既に発売している「D11LC」と同等。対応OSはWindows Vista(32ビット版のみ),Windows XP(SP2),Mac OS X(10.4.0~10.4.11以上)およびMac OS X 10.5である。

[発表資料へ]