米Verizon Wirelessは米国時間2009年2月25日,同社の携帯電話サービス加入者に対しオートダイヤル機能を使って違法に宣伝目的の電話をかけたとして,ユタ州に拠点を置くテレマーケティング会社の米Feature Films For Familiesを提訴したことを明らかにした。訴状は今週,ニュージャージー州トレントンの連邦地方裁判所に提出している。

 訴状によると,Feature Films For Familiesは2月上旬,約10日間にわたって,「917-210-4609」という電話番号からVerizon Wirelessのサービス加入者および従業員に約50万件の電話をかけた。電話の内容は,映画「The Velveteen Rabbit」を宣伝するもので,カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置く米Family 1 Filmsに代わって実行していた。

 これらの電話の多くが非常に短い間隔で連続的に発信されていたことから,Verizon Wirelessはオートダイヤル機能が使われていると判断した。例えば,2月13日の午後4時から5時にかけて,同一の通信者IDから約1万1000件の発信があった。これは0.32秒につき1件のペースである。

 こうした宣伝行為は,オートダイヤル機能を使って携帯電話に電話することを禁じた米連邦消費者保護法(Federal Telephone Consumer Protection Act)と,詐欺行為およびプライバシに関する州法に違反するとVerizon Wirelessは主張。さらに,Feature Films For Familiesによるこうした宣伝電話の仮差し止め命令を求める申し立ても行った。

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