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 NECネッツエスアイは2月25日、東京国際フォーラムで開催中のプライベート展示会「Customer's Fair 2009」で、運用保守サービスの新ブランド「Activeprocare」を強くアピールした(写真上)。同社は、これまで運用保守サービスをメニュー単位で提供してきた。今後は、顧客のニーズをヒアリングしたうえで最適なメニューを組み合わせて提案していく。さらに、運用保守業務を請け負うことで見えてきたユーザー企業のシステムの課題に対して、改善策を積極的に提案していく考えだ。

 Activeprocareを推進するサービスとして、NECネッツエスアイが2月から提供し始めたサービスが、IP電話システムを監視する「音声システム向け新サポートサービス」である。NECネッツエスアイとユーザー企業のIP電話システムをネットワークで接続し、24時間365日リアルタイムに監視する。障害が発生した場合には、保守員が現地に駆けつけて、ダウンしたIP電話システムを復旧させる。ネットワークの回線利用料を含めて、月額利用料は2万4365円と低料金に抑えた。2年契約を条件に、初年度は無料で提供する。

 このほか展示会場では、4月に営業を開始する予定であるクラウドコンピューティング事業「Cloudプラットフォームサービス」を展示していた(写真下)。SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の事業基盤を構築したり、既存のSaaSと同社独自のSaaSを組み合わせたりする。独自SaaSとしては、IP電話サービスや位置情報サービスなどの提供を予定している。既にプリセールスを始めており、自治体での採用が決まっているという。

 2009年度中のサービス開始を目指して開発中の「シンクライントASPサービス」も展示していた。NECネッツエスアイのデータセンターに構築した仮想的なパソコン環境と、このパソコン環境をネットワーク経由で使うためのシンクライアント端末をセットで貸し出す。同社は、保守業務や営業業務でニーズが高いと見込んでいる。