地上デジタル放送補完再送信審査会は,電気通信役務利用放送事業者であるアイキャストから審査申請のあったIP再送信方式に対して,京都府と兵庫県について条件付き適合の判定をくだした。判定日は2月24日である。アイキャストに対して同審査会ははこれまで,東京都と大阪府(判定第1号),神奈川県(判定第2号),愛知県(判定第3号),埼玉県(判定第4号),千葉県(判定第5号)について,条件付き適合という判定をくだしてきた。

 地上デジタル放送補完再送信審査会は,地上民放テレビとNHKが2006年10月19日に設立した団体である。2006年8月の「情報通信審議会」第3次中間答申を踏まえて,IP再送信の技術・運用条件に関するガイドラインを策定した。現在は電気通信役務利用放送事業者から申請されるIP再送信方式を審査し,ガイドラインへの適否を判定する任意の審査機関として活動している。

 今回の判定で,審査会が適合と判定した地域は1都2府5県となった。有効期間は,これまでと同様に2年である。なお地上デジタル放送をIP再送信する場合は,同審査会の適合(条件付きを含む)という判定を得ることに加えて,各放送事業者から再送信の同意を得る必要がある。

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公開当初,タイトルの表記に誤りがありました。お詫びして訂正します。既に修正済みです。 [2009/02/25 12:06]